アートDXプロジェクトでは、シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)の「音楽デバイス開発プロジェクト」で、東京文化会館と協働しています。
本プロジェクトは、ろう・難聴者とともに実施し、音の可視化や触覚技術、情報視覚化技術を活用し、音楽体験の新しいかたちを模索し、実現するデバイスやコンテンツの開発に取り組んでいます。また、開発したデバイスをオープンソースとして公開・発信することで、より多くの人の手に渡り、そこから新たなデバイス開発へと繋がるコミュニティを形成すること、ろう・難聴者の音楽体験の価値を高め、その体験を通じたコミュニケーションの可能性を拡げることを目指しています。
2023年度には、SUZUKIの楽器「トーンチャイム」の音を照明や映像に変換するデバイスを作成し、2024年3月の東京文化会館での音楽ワークショップの中で取り入れました。
デバイス開発までの研究会の内容や、議論の過程はCCBTのWebサイト上での「リサーチ・ノート」で詳しく公開されています。
- 松浦知也
-
SoundMaker
音に関わるメディア・インフラストラクチャ技術を実践を交え批評的にデザインする活動を「音楽土木工学」と称して研究。ハウリングだけで音を出す自作電子楽器「Exidiophone」などを用いての演奏活動、音楽プログラミング言語「mimium」の設計と開発のほか、近年はDIY半導体の制作に取り組む。分担執筆に「クリティカル・ワード ポピュラー音楽」(2022年、フィルムアート社)。1994年生まれ。2022年九州大学 大学院芸術工学府 博士後期課程修了。同年より東京藝術大学 芸術情報センター 特任助教。
https://matsuuratomoya.com/
- シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT
-
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]は、アートとデジタルテクノロジーを通じて、人々の創造性を社会に発揮する(シビック・クリエイティブ)ための活動拠点です。ラボ、スタジオ等のスペースを備え、ワークショップなどのさまざまなプログラムを通じて、東京からイノベーションを生み出す原動力となっていきます。
https://ccbt.rekibun.or.jp/
- 東京文化会館 Music Program TOKYO「Workshop Workshop! コンビビアル・プロジェクト」
-
アートによる多元的共生社会の実現を目指し、年齢や障害、社会的ハンディキャップのあるなしにかかわらず、あらゆる人々が音楽鑑賞や音楽創造体験に参加できる機会の提供や、多様な人々が新たな文化創造に主体的に関わることができる環境の整備を目指し、2017年度より様々な取り組みを行う。特に、人々の音楽創造体験への参加の点においては、特別支援学校や社会福祉団体などと連携し、あらゆる立場の人が音楽や楽器に触れながら、自己表現能力やコミュニケーションを深めることができる音楽ワークショップを展開している。
https://www.t-bunka.jp/about/on_stage.html