fluid casting -流体の鋳造- 風を鋳込む

概要

本企画では、目には見えない風を最新の技術を駆使することによって視覚化し、鋳造することで風が流れているその瞬間を留め芸術作品として成立させるとともに鋳造表現の幅を広げ拡張することが目的です。
fluid casting -流体の鋳造- 風を鋳込む と題したこの企画では流体であり一つの原型として形を留めない領域内にある風を恒久的なイメージと堅牢さを持つブロ ンズ像というかたちで表現していきます。
作品内容として人体の一部である手や頭部などを3Dスキャンしデータを作成、流体シミュレーション内で任意の(またはある地点で実際に計測した)風をあて空気の流れを可視化します。その後人体などの風を当てた対象物は取り除き風の部分だけを出力し鋳造します。
目に見えないものや捉えきれないものを最新のデジタル領域の力と工芸の技術を重ね合わせ、芸術作品として成立させます。

プロジェクト実施協力:浜田卓之 (東京藝術大学 芸術情報センター 教育研究助手)


堀田光彦
東京藝術大学 工芸科鋳金研究室 教育研究助手