シンポジウム「ゲームクリエイターをクリエイトする」開催のお知らせ【2025/3/29(土)・30(日)】

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東京藝術大学 新専攻設置準備シンポジウム

ゲームクリエイターをクリエイトする

東京藝術大学は2026年4月から大学院映像研究科に「ゲーム&インタラクティブアート専攻」の開設を予定しています。
それに先立ち、芸術大学においてゲーム教育はどうあれば良いのか、その環境としてのアーカイブはどうあれば良いのかについて国際的なゲストを迎え議論します。

【開催概要】

期間: 2025年3月29日(土)・30日(日)13:00ー16:30
会場:東京藝術大学 上野キャンパス 中央棟 第一講義室
言語:日英同時通訳あり
入場料:無料
定員:各日120名(要予約)
ウェブページ: https://fm.geidai.ac.jp/6050/

お申し込みはこちら

主催:東京藝術大学大学院映像研究科、芸術未来研究場アートDX
協力:立命館大学ゲーム研究センター

※文部科学省 デジタルと掛けるダブルメジャー大学院教育構築事業 ～Xプログラム～ の一環として実施しています

3月29日(土)「芸術大学とゲーム教育」

【PART 1】13:00 ー 14:30
「国内・海外の大学教育においてどのようなゲーム教育が行われているのか」

【PART 2】15:00 ー 16:30
「産学共同でどのように人材育成を行なっていけば良いのか」

▼登壇者

ラミロ・コルベッタ/Ramiro Corbetta
ニューヨーク大学 ゲームセンター 准教授
ニューヨーク大学ゲームセンターのアーツ助教授ラミロ・コルベッタはゲーム開発者および教育者として約20年の経験を持つ。ゲーム・オブ・ザ・イヤーやIndieCade Festivalで優勝した「Sportsfriends」、Independent Games Festivalで優勝した「Glow Artisan」など、これまでに数十本のゲームをリリースした。作品はロサンゼルス現代美術館、ニューヨーク新現代美術館、ミュージアム・オブ・ザ・ムーヴィング・イメージ、E3エレクトロニック・エンターテイメント・エキスポ、GDCゲーム デペロッパーズ カンファレンスなどで展示された。
Pelotonのエクササイズゲーム「Lanebreak」、モバイルゲームのヒット作「Dots」および「TwoDots」、デトロイト・ピストンズのフルモーションビデオ「One-on-One」、Windows 8用にリデザインしたMicrosoftソリティア、赤十字の防災啓蒙ゲーム「Ready」など、さまざまなクライアントプロジェクトも手がけている。
リチャード・ルマルシャンド/Richard Lemarchand
南カリフォルニア大学 インタラクティブ・メディア&ゲームズ学科 教授
リチャード・ルマルシャンドは、ゲームデザイナー、教育者、ライター、コンサルタントとして活躍している。ノーティードッグに8年間在籍し、プレイステーション3用ゲーム『アンチャーテッド』シリーズ全3作のデザインを主導または共同指揮。また、クリスタル・ダイナミクスでは、『ゲクス』シリーズや『ソウル・リーバー』シリーズの制作にも携わった。現在は南カリフォルニア大学USC Gamesプログラムのシネマティック・アーツ教授として、ゲームデザイン、開発、ストーリーテリング、製作を教えている。著書に『A Playful Production Process, for Game Designers (and Everyone)』(2021年10月、MIT Press刊)がある。
井口徹也/Tetsuya Iguchi
DeNA | 株式会社ディー・エヌ・エー　ゲームサービス事業本部 本部長 / CESA(コンピューターエンターテインメント協会) CSR委員会 副委員長(クリエコWG担当)
株式会社DeNA、ゲームサービス事業本部 本部長。京都大学法学部卒。2013年入社。入社時より一貫してゲームサービス事業に携わり『ポケモンマスターズEX』(2019年)をはじめ数々の大型タイトルのプロデューサーを歴任。2022年現職に着任。2024年『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』をプロデュース。CESA CSR委員会 副委員長。
三上浩司/Koji Mikami
東京工科大学メディア学部 教授 / 東京工科大学大学院　バイオ・情報メディア研究科メディアサイエンス専攻 教授 / 日本デジタルゲーム学会(DiGRA Japan) 会長
日商岩井株式会社にて家庭用ゲーム機の通信対戦サービス(X-BAND)やメタバース事業の立ち上げを担当.学術の世界に移り3DCGを利用したアニメやゲームの制作技術と管理手法の研究などに従事.2004年より本格的なゲーム開発者育成カリキュラムを大学で実施し多くのゲームクリエイター,CGディレクタを送り出す.SIGGRAPH Asia 2024 Games Program Chair,CESA人材育成部会委員,CEDEC運営委員,日本デジタルゲーム学会会長.芸術科学会元会長,博士(政策・メディア)

▼モデレーター

岡本美津子/Mitsuko Okamoto
東京藝術大学大学院映像研究科教授
プロデューサー/東京藝術大学副学長(デジタル推進)、同大学院映像研究科教授
NHK「2355」「0655」(月〜金Eテレ2010-放送中)、「自由研究55」、「2355 0655年越しをご一緒にスペシャル」チーフプロデューサー。「テクネ～映像の教室」(2011-)プロデューサー。「毎日映画コンクール」アニメーション部門審査員(2019,2020,2023)、「文化庁メディア芸術祭」海外展(アニメーション分野)総合ディレクター(2018年-2022年)。「芸術選奨」選考審査員(2022-2024年度)。

3月30日(日)「文化保存としてのゲームアーカイブ」

【PART 1】13:00 ー 14:30
「美術館・大学でのゲームアーカイブの現状について」

▼登壇者

ジョン=ポール・ダイソン/Jon-Paul Dyson
ストロング遊戯博物館 副館長
ジョン=ポール・ダイソン博士は、ニューヨーク州ロチェスター市にあるストロング遊戯博物館の電子ゲーム史国際センター(International Center for the History of Electronic Games; ICHEG)ディレクターおよび展示・解釈用リソース(Exhibits and Interpretive Resources)の上級副所長を務める。1998年からこの博物館に勤務し、ビデオゲーム関連の資料数十万点を収蔵する世界で最も包括的なコレクションを管理している。また、毎年70万人以上が訪れるストロング遊戯博物館のインタラクティブ性とアーカイブ性に富んだ展示の開発を指揮している。
https://www.museumofplay.org/
リンジー・クラノ/Lindsey Kurano
ストロング遊戯博物館 学芸員
電子ゲームキュレーターの肩書を持つリンジー・クラノは、ストロング遊戯博物館においてビデオゲーム史に関する資料の収集を進めている。同博物館の収蔵物の手入れや目録作成など、物理的およびデジタルのプロセスを通じて、コレクションの継続的な管理を行っている。また、実地展示とオンラインの解釈コンテンツ双方の企画開発に貢献しつつ、展示や研究支援、ビデオゲーム文化の保存に関する難題に取り組むため、世界中の機関と協力している。さらに、Women in Games、World Video Game Hall of Fame、Save the Games、Replaying Japanなどの博物館企画やカンファレンスのサポートおよび主導も行っている。
https://www.museumofplay.org/
井上明人/Akito Inoue
立命館大学 映像学部 准教授
ゲーム研究者。現在、立命館大学准教授。ゲームアーカイブ推進連絡協議会事務局長。2014年より立命館大学ゲーム研究センターのゲームアーカイブの構築、運営に関わるほか、節電ゲームの開発でも知られる。「ゲーム」概念について学際的な研究を行っており、単著に『ゲーミフィケーション』(NHK出版,2012)がある。
https://www.rcgs.jp/
徳山由香/Yuka Tokuyama
アートキュレーター / 研究者
ゲーム研究の理論とアートの実践から両者の交差する点を探求する「ゲームの美学」プロジェクトを手がける。過去に国立国際美術館収蔵品カタログ編纂 (2005)、Harald Szeemann, Individual Methodology (2007) 共著出版。AICA国際美術評論家連盟会員。ハンブルクを拠点に活動。
「ゲームの美学」プロジェクトは、公益財団法人小笠原敏晶記念財団から2024年度研究助成をいただいています。
https://note.com/yuka_tokuyama

▼モデレーター

中川大地/Daichi Nakagawa
評論家/編集者/ゲーム研究者
1974年、東京都墨田区生まれ。批評誌『PLANETS』副編集長。東京藝術大学大学院映像研究科ゲームコース非常勤講師。ゲーム、アニメなどポップカルチャー全般の批評・研究をホームに活動。著書に『東京スカイツリー論』(光文社、2012年)、『現代ゲーム全史』(早川書房、2016年)など。
https://researchmap.jp/nakagawa_daichi

【PART 2】15:00 ー 16:30
「国内の民間・企業・有志団体でのゲームアーカイブについて」

▼登壇者

ルドン・ジョゼフ/Joseph Redon
NPO法人ゲーム保存協会
1976年フランス・エヴィアン生まれ。パリ東洋語学学校にて日本語を専攻する傍ら、90年代からフランスでビデオゲームの歴史とその保存に関する研究をはじめる。
1992年に初めて来日し、秋葉原にて日本のマイコンとマイコン用ゲームソフトの豊かさに魅了される。
2000年以降、日本に永住し、ゲームソフトの収集を続ける中で、劣化の懸念が高いフロッピーディスク等の資料は、保存の取り組みが遅れていることを知る。
海外の保存団体と活動していたが、日本のゲーム作品は日本でなければ保存できないとの思いから、2011年にNPO法人ゲーム保存協会(GPS)を設立、現理事長。
国際機関Software Preservation Society(SPS)、Ludotheque francaiseの主要メンバーとして、ゲーム保存の世界では国際的に第一人者として有名。
真摯な活動はメディアに取り上げられることも多く、ジャパン・タイムズ紙、ル・モンド紙といった大手新聞で紹介されているほか、BBC、TBS、NHKワールドなど各種メディアで活動が紹介されている。
IT関連の専門知識とアーキビストとしての豊富な経験、高い言語能力、そして何よりも日本に対する深い理解と愛情で、日本ゲーム黄金期の資料を守るための精力的な取り組みを続けている。
https://www.gamepres.org/
堀井直樹/Naoki Horii
有限会社エムツー
ビデオゲーム好きが高じて1991年にゲーム制作会社有限会社エムツーを設立。
子供の頃に好きだったゲームを再びあそぶべく移植復刻ラインを事業化し一定の評価を得る。
以後、移植という形でのアーカイブについて難しさや利点などを(あそびながら)深く考える日々を過ごす。
https://www.mtwo.co.jp/
有志団体アーケードゲーム博物館計画
1990年代にゲームセンターなどで知り合った現在40-50代のゲームファン7人が中心となって、2001年に結成。結成のきっかけは、メンバーの一部が、現在も博物館に展示している日本で最大の6人乗りゲーム機「ギャラクシアン3」(1990・ナムコ)が廃棄され、遊べる場所がなくなってしまうことから、だったら自分たちで買ってしまおう!とお金を出し合い、設置する倉庫を借りて保存しようとしたこと。その後、同じように自分の好きなゲーム機が遊べなくなることに危機感を感じて、個人でゲーム機や資料を集めている人が合流するようになり、だったら(各自の家に置くよりも)持ち寄って、みんなで遊べるようにしたら・・という発想から「博物館」という発想に至った。ゲーム筐体、基板だけでなく、関連資料も収集している。

埼玉県熊谷市のデパート跡地を皮切りにこれまで三度の移転・引っ越しを経験。そのたびに存続危機に悩まされながらも、現在、次の展開を模索している。

登壇者
池上巌(副代表)
会社員・同人誌即売会コミック1の代表も務める。
所有ゲーム機の台数はメンバー随一

トトロ大嶋
放送作家・ゲーム、アニメ関連のラジオ・テレビ番組も多数制作。
博物館展開をけしかけた一人

https://gehaku.wixsite.com/gehaku

▼モデレーター

八谷和彦/Kazuhiko Hachiya
東京藝術大学 先端藝術表現科 教授/ 芸術情報センター長/ メディアアーティスト
九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)画像設計学科卒業後、コンサルティング会社勤務の後、1997年にSo-netからリリースされた《ポストペット》の原案、開発ディレクションを務める。
1998年に(株)PetWORKsを設立。現在は東京藝術大学美術学部 先端芸術表現科 教授
作品には《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーションツールや、ジェットエンジン付きスケートボード《エアボード》やメーヴェの実機を作ってみるプロジェクト《オープンスカイ》などの乗り物のシリーズがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。
2024年に「PLAY! 藝大ゲーム図書館計画(Lv1)」を企画。
https://www.petworks.co.jp/

※プログラムの内容は変更となる可能性があります

Tokyo University of the Arts – New Department Launch Symposium
The Creating of Game Creators　

Tokyo University of the Arts plans to launch a Department of Games & Interactive Art in the Graduate School of Film and New Media starting in April 2026. With this prospect in mind, we will invite international guests to discuss how game education should be approached at art universities and how game archives should be integrated within this framework.

March 29 – 30, 2025 1:00 – 4:30PM
Lecture Room 1, Central Building, Ueno Campus, Tokyo University of the Arts
Simultaneous Japanese-English interpretation available
Free Admission
120 seats per day(Reservations close once capacity is reached.)
Web page: https://fm.geidai.ac.jp/6050/

Reservation Form

This event is held as part of the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology’s initiative, “Project for Designing Graduate Programs Emphasizing Digital Literacy across Diverse Fields; X Program.”

Saturday, March 29: Art Universities and Game Education

[PART 1] 1:00 – 2:30PM
What constitutes the education of games in a university?

[PART 2] 3:00 – 4:30PM
What are effective ways to incorporate industry-academia collaboration into talent development?

▼Presenters

  • Richard Lemarchand (University of Southern California Interactive Media & Games Division)
  • Ramiro Corbetta (New York University Game Center)
  • Tetsuya Iguchi (Head of Game Service Business Unit at DeNA; Vice Chairman of the CSR Committee at CESA – Computer Entertainment Supplier’s Association)
  • Koji Mikami (Tokyo University of Technology School of Media Science)

▼Moderator

  • Mitsuko Okamoto (Tokyo University of the Arts)

Sunday, March 30: Game Archives as Cultural Preservation

【PART1】 1:00 – 2:30PM
「Game Archiving in Museums and Universities」

▼Presenters

  • Jon-Paul C. Dyson (Senior Vice President for Exhibits and Interpretive Resources at The Strong National Museum of Play)
  • Lindsey Kurano (Curator of Electronic Games at The Strong National Museum of Play)
  • Akito Inoue (Ritsumeikan University College of Image Arts and Sciences; Ritsumeikan Center for Game Studies)
  • Yuka Tokuyama (Art Curator, Researcher)

▼Moderator

  • Daichi Nakagawa(Games Historian)

【PART2】3:00 – 4:30PM
「Game Archiving in the Private Sector, Companies, and Organizations」

▼Presenters

  • Joseph Redon (NPO Game Preservation Society)
  • Naoki Horii (M2 Co., Ltd.)
  • Volunteer Organization “Arcade Game Museum Project”

▼Moderator

  • Kazuhiko Hachiya (Tokyo University of the Arts)

*The program is subject to change.

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