
概要
本企画は、ルネサンスのレオナルド・ダ・ヴィンチが制作した「ロボット騎士」の構想を起点に、現代技術と芸術を融合したインスタレーション型音楽劇である。ダ・ヴィンチの非電動自動機械と、身体動作を拡張する日本発の外骨格スーツ「スケルトニクス」は共に人の力を動力とする点で類似し、身体と機械の歴史的繋がりを象徴する。演者はスケルトニクスを装着し、モーショントラッキングで音と光をリアルタイム生成。影と身体が共鳴する空間で、光と影、記憶と身体、機械と芸術の交差を詩的に表現する。本作は、アートDX領域における技術と芸術の対話を問い直す歴史的かつ実験的プロジェクトである。
プログラム・電子工作・映像:田中 誠人(音楽学部 音楽環境創造科・非常勤講師)
プログラム・電子工作・映像:Li Qiongnyu(音楽学部 音楽音響創造科・博士2年 )
プログラム:ヨウセイキツ(音楽学部 音楽音響創造科・研究生 )、テイリンサン(音楽学部 音楽音響創造科・研究生 )
スケルトニクス協力者:ロボットライド社 1名程度

- 後藤 英
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音楽学部、音楽環境創造科、教授
メディアアートおよびコンピュータ音楽の国際的な制作実績を持ち、IRCAMでの研究を経てアルスエレクトロニカ栄誉賞を受賞。ベネチア・ビエンナーレをはじめ、国内外でロボット作品を発表している。