概要
3Dプリンターで靴下編み機をリデザインし、オープンソース化することで、ものをつくるという行為を、つくり手や使い手、環境、素材、持続性など、さまざまな視点・立場から見直す。具体的な目標としては量産可能な3Dプリンター製靴下編み機の制作、編み機の3DモデリングデータをオープンソースとしてWEBサイトに公開。靴下編み機を使用したワークショップの開催を目指す。産業革命以降のものづくりは大量生産が基本となっているが、大量生産はグローバリゼーションを指向し、人間をモジュール化した。モジュールに当てはまる人は多くの恩恵を受けたが、一度そのモジュールからはみ出してしまうと不便さがつきまとう社会になってしまったのではないか。3Dプリンタ出力によるユーザーカスタマイズは身体に障害を持った人や高齢者などが使いやすい形状を探すことに長けており、今後の高齢化社会を考えると有益なプロトタイピングになると考えている。
プロジェクト実施協力者:ウィーブハリサ
- 土田恭平
- 東京藝術大学 芸術情報センター教育研究助手