GEIDAI 3D Audio Lab

録音による音楽の聴取は、長年2台のスピーカやヘッドホンといった再生方式でおこなわれてきました。しかし日常われわれは、様々な方向からやってくる音に囲まれています。

音響メディア研究室では、従来の左右2台のスピーカに加えて、中央、後方、そして上方に設置されたスピーカを用いた3Dオーディオ再生による立体音響によって、日常体験しているような音、さらに日常では体験できないような音による音楽の表現について研究をおこなっています。本サイトでは、株式会社コルグ(KORG)が開発した最高音質のインターネット動画配信システム「Live Extreme」を用いて配信することで、立体音響の効果がエンドユーザー側にどのように伝えることができるかを検証しています。藝大ミュージックアーカイブより大学主催公演の記録映像や、音楽環境創造科の教員·学生による音楽作品を「立体音響(ハイレゾ96kHz/24bit Auro-3D11.1ch音声)」にてお届けいたします。

関連リンク:
GEIDAI 3D Audio Lab:立体音響作品を公開中!

亀川徹
九州芸術工科大学音響設計学科卒業。日本放送協会(NHK)にて番組制作業務(音声)に従事し、N響コンサートなどの音楽番組を担当するとともに、ハイビジョンの 5.1 サラウンドなど新しい録音制作手法の研究に携わる。2002年10月より音楽環境創造科に就任。著書に『音を追求する』(2016年、大橋、佐藤編、共著/放送大学教育振興会)、『音響技術史』(2011年、森、君塚、亀川共著/芸大出版)、『サラウンド入門』(2010年、沢口、中原、亀川共著/芸大出版)などがある。AES、日本音響学会、日本音楽知覚認知学会、日本オーディオ協会、日本音楽スタジオ協会会員。博士(芸術工学)。