Tokyo Geidai Art DX

TOKYO GEIDAI DIGITAL TWIN

東京藝大アートDXプロジェクトは、デジタル技術やICT技術を使って、芸術の価値、 ひいてはアートの社会的価値を最大化し、Well-beingな社会構築を目指すプロジェクトです。

アートDXとはAbout ArtDX

人工知能やNFT、メタバースのように、私たちの身の回りで最先端(State-of-the-ART)の技術は常に更新されています。芸術分野の大学においても、こうした最先端の技術に対応したカリキュラムの改善や研究内容のアップデートが求められる一方で、同時に技術を社会へと実装していく過程にはは文化への深い理解も求められ、文理を超えた幅広い知識の獲得が必要とされています。

東京藝術大学では、2010年代より芸術情報センター(AMC)でデジタルファブリケーション機器を先駆けて導入、2020年のコロナ禍においてはオンライン上の第5のキャンパス「東京藝大デジタルツイン」を立ち上げるなど、時代の変化に応じてデジタル技術を活用した芸術大学の新しい教育・研究・発信の在り方を追求してきました。

こうした取り組みをさらに加速させるため、「アートDX」では、キーワードとして、「DX」(デジタル・トランスフォーメション)を掲げ、次のようなより広い意味を付加していきたいと考えています。

- 最新の技術を駆使し、表現の幅や制作を支える環境を拡張する [Extension]
- 新しいテクノロジーを素材として”あそぶ”ことで、未知なる可能性を探究する [Exploration]
- 技術の異なる使い方を提示することで、社会が進みゆく未来像に変革をもたらす [X(Trans)-formation]

当プロジェクトでは、美術、音楽、映像など様々な専門分野を持つ教員たちが、学内にとどまらず他大学や産業界のパートナー等とともに、様々な研究活動を展開しています。

1. Extension
最新の技術を駆使し、表現の幅や制作を支える環境を拡張する
2. Exploration
新しいテクノロジーを素材として”あそぶ”ことで、未知なる可能性を探究する
3. X(Trans)-formation
技術の異なる使い方を提示することで、社会が進みゆく未来像に変革をもたらす

研究Research

アートDXは数年単位で更新される「重点領域」に対して、それぞれ本学の専任教員と若手の特任教員がペアとなり研究を推進します。研究内容は定期的に研究会や展示といった形で広く発信されます。

また、東京藝術大学「I LOVE YOUプロジェクト」の一環として、本学に所属する学生及び教員を対象にした、研究・制作支援の企画公募を行います。採択された企画に対しては経費の助成を行うほか、必要に応じてアートDX所属の教員からの技術支援やアドバイスを受けることができ、また定期的な研究会などを通じて学内の交流を広げることができます。

建築情報研究室
建築情報
研究室
ゲームコミュニケーション研究室
ゲーム
コミュニケーション
研究室
音響メディア研究室
音響メディア
研究室
XR/VR研究室
XR/VR
研究室
DXプロデュース研究室
DXプロデュース
研究室

教育Education

コア研究の中で生まれた内容をワークショップや履修可能な授業の形式で教育に還元します。また、定期的に各分野の最先端で活躍する実務家を招いた特別講義を行うことで、日々アップデートされる技術に対する感度を高めます。

2023年度芸術情報センター開設科目「コードとデザイン」課題展示
2022年度芸術情報センター開設科目「イメージ演習A」講義
2022年度アートDX夏季特別ワークショップ
「芸術情報土木工学特別演習(仮)-電子基板制作WS」
2022年度アートDX夏季特別ワークショップ
「Quillワークショップ-全天球イラストレーションとアニメーション」

アートDX関連授業

ゲーム制作演習1/2 2022年度~
担当教員:薄羽涼彌、早川翔人
コードとデザイン 2023年度~
担当教員:松浦知也
メディアアート・プログラミング 2 2023年度~
担当教員:松浦知也
イメージ演習 B 2024年度~(予定)
担当教員:秋田亮平

特別ワークショップ実施実績

2023年度

デジタル3Dアーカイブ
アートプレゼンテーション
講師:秋田亮平
全天球イラストレーション/
アニメーションワークショップ
講師:牧奈歩美(映像研究科 アニメーション専攻 准教授)
AMC x パナソニック FUTURE LIFE FACTORY
D+IOワークショップ
講師:中田裕士、井上隆司(パナソニック FUTURE LIFE FACTORY)、松浦知也

2022年度

電子基板制作ワークショップ:芸術情報土木工学特別演習(仮)
講師:松浦知也
デジタル上野の森
アートプレゼンテーションワークショップ
講師:秋田亮平、早川翔人(AMC非常勤講師)、藤原龍(株式会社ホロラボ)
Quillワークショップ - 全天球イラストレーション&アニメーション
講師:ゆはらかずき(アニメーション作家)

特別講義実施実績

2023年度:特別講義シリーズ「生成AIと芸術」

生成AI時代を生き抜く創作活動 - Ask Me Anything
講師:白井暁彦(AICU Inc. CEO / Hidden Pixel Technology Inc. CEO / デジタルハリウッド大学大学院 客員教授)
芸術と人工知能とデジタルゲーム
講師: 三宅陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス AI部 ジェネラルマネージャー/リードAIリサーチャー)
オルタナティブな生成AIと創作の未来
講師:徳井直生(アーティスト / (株) Qosmo・Neutone 代表取締役)
ことばを計算してつくる―言語モデルと創造的応用
浦川通(研究者・アーティスト)
今日のAI、明日のAI
講師:清水亮(AI研究家 / UberEats配達員)

2022年度

表現メディアとしてのUnity
講師:簗瀬 洋平(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 クリエイター・アドボケイト(学術))
プレイヤーが音楽を完成させる『インタラクティブミュージック』の技術とアイデア
講師:岩本翔(プログラマー)
デジデジとチマチマの狭間で
講師:橋本麦(映像作家、ビジュアルアーティスト)

2021年度

東京藝大デジタルツイン勉強会「アートの新潮流ーNFT って何?アートマーケットはどう変わる?」
講師:施井泰平(株式会社スタートバーン)

アートDX基金Foundation

東京藝術大学では、アートとデジタル技術を融合し、文化・芸術の社会的価値を最大化するため、「アートDX基金」を設立しました。本学の芸術教育・研究の蓄積を生かし、アートとデジタルの融合によるイノベーションを生み出し、社会的な課題解決や日本のコンテンツ産業の未来に貢献し、また高度な人材育成を推進していきます。

アートDX基金について